ハートのエース(英語: Ace of hearts、A♥)は、標準的なトランプのデッキに含まれている52枚のカードの1つで、数札の1つである。
様々なゲームにおけるハートのエース
17世紀のフランスのゲーム「Le Jeu de la Guerre」では、ハートのエースは騎兵隊を表していた。
「Bankafalet」というゲームでは、ハートのエースが山札の中で2番目に良いカードとして扱われる。
アイルランドのゲーム「ファイブカード」では、ハートのエースはパックの中でファイブフィンガー(別名ファイブオブトランプ)に次いで高いカードである。
シンボルとしてのハートのエース
文学
アメリカの作家ゼイン・グレイは、トランプが持つカード占いのような意味を自身の小説の中で用いている。例えば、彼の著書『The Border Legion』では、登場人物の Joan Randleが『軟派なアウトローであるKellsを出し抜き、言い負かした』後の様子を、ハートのエースを用いて表現している。Kellsはそのカードを木に固定し、多くの弾丸で撃ち、『そのどれもが赤いハートに触れ、そのうちの一つが……それを完全に破壊』し、その下に自分の名前をサインする。これは、上述のクライマックスを予感させるものである。グレイによるこれらのハートのエースの描写は、威嚇、エロティシズム、死など、このカードが持つ多くの象徴的な意味を利用している。
『The true history of Pope Joan』の著者は、イエズス会について言及する際に、「我々のある王子は、カードゲームを彼らに例えた。このゲームでは、ローデムのような遊戯者が、最も高価なものを最後に持ってきて、相手プレイヤーを打ち負かす。あるいはMaweのハートのエース(我々がRumstichと呼んでいるゲーム)のようだ」と述べている。これがカードゲーム「Mawe」の起源に対する答えになると言われている。
トーマス・ハーディの『ダーバヴィル家のテス』では、天井のシミが『すぐに(ブルックス夫人の)手のひらほど大きくなり』、『(ブルックス夫人は)それが赤いことを知覚できた』ことから、主役の殺害が判明します。この物語では『長方形の白い天井の真ん中にこの緋色のしみがあり、巨大なハートのエースのようだった』と描写されている。
無性愛の象徴として
ハートのエースは、無性愛者であるがアロマンティックではない人のシンボルである。無性愛者でかつアロマンティックの人は、スペードのエースをシンボルとして使用する。
関連項目
- スペードのエース
- ハートのエースが出てこない
脚注
外部リンク
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