厚岸町(あっけしちょう)は、北海道釧路総合振興局にある町。
町名の由来
町名の由来は諸説あるが、いずれもアイヌ語に基づいている。有力な説は市街地の西にある現在のアツケシ沼でアットウシの原料となるオヒョウニレの皮を剥いだことに由来する「アッケウシイ(at-ke-us-i)」(オヒョウニレの皮・剥ぐ・いつもする・所)、あるいは「アッケシト(at-kes-to)」〔オヒョウニレ・下の・沼〕から転じたものとされている。
このほか、アイヌ研究家のジョン・バチェラーが、「アッケシ」をカキの意とする説を挙げているが、町史では「一単語、一固有名詞が地名に転化する例はほとんど見あたらない、この説を採用したのは、厚岸のカキを宣伝するために用いたのではないだろうか」として否定している。
地理
北海道の南東部に位置しており、天然の良港を形成している厚岸湾が深く入り込んで厚岸湖に通じている。東西35.5 km、南北45.1 kmあり、釧路市から約48 km、根室市から約78 kmにある。標高は156 mが最高であり、60 m〜80 mの丘陵や湿原で覆われている。太平洋沿岸は奇岩に富んでおり、厚岸湾口には大黒島、小島がある。大黒島はコシジロウミツバメやオオセグロカモメ、ウミウ、ケイマフリの生息地になっており、国の「天然記念物」に指定されているほか、「大黒島鳥獣保護区」と「厚岸・別寒辺牛霧多布鳥獣保護区」は国の「特別鳥獣保護区」に指定されている。また、厚岸湖と別寒辺牛は「厚岸湖・別寒辺牛湿原」として「ラムサール条約」登録湿地になっている。厚岸町に隣接する釧路町から浜中町にかけてのエリアは「厚岸道立自然公園」になっている。
自然
- 河川:別寒辺牛川、尾幌川、ルークシュポール川
- 湖沼:厚岸湖
- 湿原:別寒辺牛湿原
- 岬:愛冠岬、バラサン岬
- 島:大黒島、小島
気候
春は5月中旬頃になると晴天の日が続く。6月から8月にかけてはこの地方特有の海霧が発生しやすく、低温雨霧の気候が続き涼しい夏となる。秋は移動性高気圧のため秋晴れになるが、降雨時の雨量は多い。冬は北西の風によって空気が乾燥する。降雪の時期は比較的遅く積雪量も少ないが、地表の凍結が甚だしい。
境界未定地
釧路町との間に境界未定地が存在する。かつては浜中町との間にも境界未定地が存在したが、2005年(平成17年)に境界が確定している。
人口
厚岸町の人口は1960年(昭和35年)の「国勢調査」で20,185人に達したが、その後は減少を続けて2010年(平成22年)の「国勢調査」には10,630人とほぼ半減した。
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている。
- 厚岸町 - チライカリベツ、ホロニタイ、神岩、厚岸湖、別寒辺牛、サッテベツ、サンヌシ、セタニウシ、来別、ルークシュポール、厚岸湾、大黒島、登喜岱、東梅、御供
歴史
町内にある遺跡からは縄文時代の前期または中期の住居跡が見つかっており、約6,000年前から人々がこの地に暮らし続けてきたことを示している。
江戸時代には、各所にアイヌが集落を形成して暮らしていたことが松浦武四郎をはじめ、和人によるさまざまな記録に記されている。
厚岸の名前が初めて文献に登場するのは、寛永年間に松前藩が「アッケシ場所」を開設したという記事が残っているが、厚岸に暮らす人々について記されたもっとも古い記録は、オランダの国立総合公文書館に眠っていた。寛永20年(1643年)オランダ東インド会社所属のマルチン・ゲルリッツエン・フリース艦長率いるカストリクム号が厚岸に寄港し、当時の厚岸の様子を航海記録に残したものである。
厚岸は天然の良港にオランダの船、ロシア船, オーストラリア船やフランス船などの外国船が度々訪れて諸外国との接点になっていたほか、豊かな海の資源を拠り所とするアイヌと和人の交易の場、松前、箱館(函館)と根室、千島との中継地としての役割があった。
蝦夷三官寺の一つである国泰寺が1804年に建立されたことでも知られる。
和人が早い時期に来住したことから、本州の文化が早い時期に伝わった。そういったことで、この地域のアイヌに南部藩の神楽が伝わり、それが独自の演目を加え、「アイヌ神楽」という名前で呼ばれ、有名になった。
年表
「歴史年表」参照
- 1643年(寛永20年):オランダ東インド会社所属の航海士、マルチン・ゲルリッツエン・フリース率いる探検船「カストリクム号」が厚岸湾に寄港、8月15日から9月2日までの18日間滞在。アイヌのエカシ、ノイアサック、住民等と交流。薪や水を補給し、湾内などを測量、記録に残す。
- 1701年(元禄14年):アッケシ場所分割し、「キイタップ場所」(現在の浜中町)開設。
- 1702年(元禄15年):飛騨屋久兵衛が厚岸などでエゾマツ山開発。
- 1779年 :ロシア人イワン・アンチーピンが上陸。
- 1789年(寛政元年):「クナシリ・メナシの戦い」起こる。
- 1791年(寛政03年):松前藩が勤場所を設置し、最上徳内が神明宮(厚岸神社の前身)創建。
- 1799年(寛政11年):東蝦夷地が江戸幕府の直轄となり、官船「政徳丸」厚岸入港。
- 1800年(寛政12年):伊能忠敬が東蝦夷地測量のため厚岸滞在。
- 1804年(文化元年): 幕府が「蝦夷三官寺」設置決定(国泰寺創建)。
- 1821年(文政04年):東蝦夷地が再び松前藩の支配となる。
- 1831年(天保02年):オーストラリアの捕鯨船「レディ・ロウエナ号」乗組員と詰合や足軽が交戦。
- 1843年(天保14年):大きな地震と津波発生(『日鑑記』に記載)。
- 1844年(天保15年):北方警備のため台場設置。
- 1850年(嘉永03年):オーストラリアの捕鯨船「イーモント号」が末広沖で難破。
- 1855年(安政02年):東蝦夷地が再び幕府直轄になり、箱館奉行の管轄となる。
- 1859年(安政06年):厚岸が仙台藩の領となる。
- 1869年(明治02年):蝦夷地を北海道と改め、11国86郡定める(釧路国厚岸郡設置)。北海道の分領支配により佐賀藩が支配(1871年終了)。
- 1872年(明治05年):根室出張開拓使庁の管轄となる。厚岸海関所設置(後の厚岸船改所、1887年廃止)。開拓使官舎を転用した「厚岸病院」設置(町立厚岸病院の前身)。
- 1873年(明治06年):根室支庁厚岸出張所設置(1876年に厚岸分署と改称)。
- 1879年(明治12年):「郡区町村編制法」により根室支庁厚岸分署廃止し、厚岸郡役所設置(厚岸、釧路、白糠、阿寒、足寄、上川、網尻の7郡管轄し、3ヵ所の戸長役場設置。ただし、厚岸区域は直轄)。
- 1881年(明治14年):落石村、昆布森村が根室国花咲郡に編入。
- 1882年(明治15年):開拓使廃止。根室県の管轄となる(三県一局時代)。
- 1886年(明治19年):3県廃止して札幌に北海道庁設置し、根室支庁の管轄となる。
- 1890年(明治23年):厚岸郡に太田村設置し、戸長役場置く。諸県の士族(440戸)が屯田兵として入地。大黒島に灯台(厚岸灯台)設置。
- 1891年(明治24年):釧路郡役所に厚岸郡役所が併合し、湾月町ほか3町7村戸長役場設置。
- 1900年(明治33年):1級町村制施行。4町7村が合併した厚岸町となる。
- 1914年(大正03年):厚岸—根室間で旅客自動車不定期運転開始(北海道内でのバス事業の始まりと言われる)。
- 1917年(大正06年):釧路—厚岸間鉄道開通(1921年に根室まで開通)。
- 1923年(大正12年):太田村が2級町村制施行。
- 1928年(昭和03年):本町地区と真竜地区を結ぶ町営渡船開始。
- 1931年(昭和06年):北海道帝国大学理学部附属厚岸臨海実験所(現在の北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 厚岸臨海実験所)開設。
- 1944年(昭和19年):大日本帝国海軍大湊警備府厚岸防備隊開隊(1945年廃止)。
- 1945年(昭和20年):アメリカ軍による空襲を受ける(北海道空襲)。
- 1951年(昭和26年):「大黒島海鳥繁殖地」が国の「天然記念物」指定。
- 1952年(昭和27年):「十勝沖地震」発生し、津波観測。
- 1955年(昭和30年):太田村南半分(本村地区)を編入合併。「厚岸道立自然公園」指定。
- 1959年(昭和34年):日本道路公団による厚岸フェリー開通し、「厚岸丸」就航(1972年廃止)。
- 1960年(昭和35年):「チリ地震」による津波来襲。
- 1972年(昭和47年):厚岸大橋完成。
- 1973年(昭和48年):「国泰寺跡」が国の「史跡」指定。
- 1974年(昭和49年):釧路東部消防組合設立。
- 1982年(昭和57年):オーストラリア、タスマニア州クラレンスと「姉妹都市」提携。
- 1991年(平成03年):山形県村山市と「友好都市」提携。
- 1992年(平成04年):「正行寺本堂」が国の「文化財」指定。
- 1993年(平成05年):「釧路沖地震」発生。厚岸湖、別寒辺牛湿原が「ラムサール条約」登録湿地認定。
- 1994年(平成06年):「北海道東方沖地震」発生。釧路湿原、霧多布湿原、厚岸湖・別寒辺牛湿原がオーストラリアニューサウスウェールズ州のクーラガング湿地及びその周辺湿地と「姉妹湿地」提携。
- 1996年(平成08年):厚岸町きのこ菌床センター完成。
- 1999年(平成11年):厚岸町カキ種苗センター完成(翌年にシングルシード方式のカキ初出荷)。
- 2003年(平成15年):釧路太田農業協同組合が厚岸農業協同組合と合併し、新・釧路太田農業協同組合誕生。「十勝沖地震」発生し、津波観測。
- 2005年(平成17年):「国泰寺日鑑記」などが「蝦夷三官寺関係資料」として国の「重要文化財」指定。
- 2009年(平成21年):北海道厚岸水産高等学校と北海道厚岸潮見高等学校が統合し、北海道厚岸翔洋高等学校開校。
- 2011年(平成23年):「東日本大震災」発生し、津波観測。
- 2015年(平成27年):公式キャラクター「うみえもん」誕生。
- 2018年(平成30年):床潭線(くしろバス)と患者輸送バス(厚岸町)を廃止し、郊外部と市街地を結ぶデマンドバスの運行を開始。
- 2023年(令和5年)4月1日:町内に初めてヒグマ注意報が発出(注意報等の制度は前年より北海道庁が始めたもの)。同年4月30日に解除。
姉妹都市・提携都市
姉妹都市
- クラレンス(タスマニア州)
- 1982年(昭和57年)2月9日提携。1850年(嘉永3年)4月11日、クラレンスの捕鯨船イーモント号が末広海岸沖で遭難した際に乗組員32名を救助した史実があり、1981年(昭和56年)の遠藤雅子著『謎の異国船』によって広く知られ、姉妹都市が具体化した。
友好都市
- 村山市(山形県)
- 1991年(平成3年)7月15日提携。江戸時代の北方探検家である最上徳内が蝦夷地の見分の際に厚岸を拠点としており、最上の出身地である村山市が市制施行30周年の際に厚岸町を訪れたことがきっかけに交流が始まり、友好都市になった。
行政
役場
- 厚岸町役場
- 湖南地区出張所、上尾幌駐在所
議会
- 議員定数:13人
- 定例会(3月、6月、9月、12月)
- 臨時会
- 委員会
- 常任委員会
- 総務産業常任委員会
- 厚生文教常任委員会
- 議会運営委員会
- 特別委員会
- 常任委員会
官公署
国の機関
- 農林水産省
- 林野庁北海道森林管理局根釧西部森林管理署上尾幌森林事務所
道の機関
- 釧路総合振興局
- 釧路地区水産技術普及指導所
- 森林室
- 釧路建設管理部厚岸出張所
- 北海道立青少年体験活動支援施設 ネイパル厚岸
独立行政法人
- 水産研究・教育機構北海道区水産研究所厚岸庁舎
公共施設
スポーツ施設
公的機関
警察
- 厚岸警察署
- 署所在地交番、本町交番、尾幌駐在所
消防
- 釧路東部消防組合消防本部・厚岸消防署
- 上尾幌分遣所
医療
- 町立厚岸病院
教育
大学(研究施設)
- 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 厚岸臨海実験所
高等学校
- 北海道厚岸翔洋高等学校
※以下は廃校
- 北海道厚岸女子高等学校(1943年 厚岸水産高へ統合)
- 北海道厚岸水産高等学校(2009年 統合により厚岸翔洋高へ統合)
- 北海道厚岸潮見高等学校(2011年 同上)
中学校
- 厚岸町立厚岸中学校
- 厚岸町立真龍中学校
- 厚岸町立太田中学校
※以下は廃校
- 厚岸町立門静中学校(1958年 真龍中へ統合)
- 厚岸町立苫多中学校(同上)
- 厚岸町立床潭中学校(1959年 厚岸中へ統合)
- 厚岸町立末広中学校(同上)
- 厚岸町立糸井沢中学校(1963年 真龍中へ統合)
小中学校
- 厚岸町立高知小中学校(2018年 小学校休校、翌年 中学校休校)
※以下は廃校
- 厚岸町立小島小中学校(1975年)
- 厚岸町立トライベツ小中学校(1977年 高知小中へ統合)
- 厚岸町立尾幌小中学校(2009年 真龍小・中へ統合)
- 厚岸町立上尾幌小中学校(同上)
- 厚岸町立片無去小中学校(2012年 太田小・中へ統合)
小学校
- 厚岸町立厚岸小学校
- 厚岸町立真龍小学校
- 厚岸町立太田小学校
※以下は廃校
保育所・幼稚園
- 厚岸町立真竜保育所
- 厚岸町立宮園保育所
- 厚岸町立太田へき地保育所
- 厚岸カトリック幼稚園
- 厚岸さくら幼稚園
学校教育以外の施設
- 厚岸町職業訓練センター
児童・生徒数の推移
経済・産業
厚岸町の産業別就業者数は、2015年(平成27年)の「国勢調査」によると第一次産業が30.46%、第二次産業が21.93%、第三次産業が47.24%になっている。漁港は釧路管内唯一の第3種漁港「厚岸漁港」、第1種漁港「床譚漁港」があり、漁業はサケ・マスの流し網やサンマ棒受網・流し網の沖合漁業、篭漁業や刺し網、採貝・採藻の沿岸漁業、カキ養殖が主体の養殖漁業に大きく分けられ、カキの養殖は概ね宮城系の稚貝を利用して厚岸独自のシングルシード方式による種苗生産体制を構築している。千島列島を南下する親潮の流れ、汽水湖の厚岸湖があることなどから豊富な海産物に恵まれており、主な魚介類は水揚げ高順にサンマ、コンブ、サケ・マス、アサリ、カキがある。厚岸漁港には厚岸漁業協同組合が開設者の地方卸売市場があり、背後には水産加工業が発達しているほかに冷蔵関連産業などが立地しており、水産業は厚岸町の基幹産業になっている。農業は、1890年(明治23年)に太田村(現在の厚岸町太田)に屯田兵440戸が入植したことに始まり、1899年(明治32年)には尾幌地区において27戸が入植して開墾が始まった。また、国有未開拓地の開放によって1949年(昭和24年)頃から194戸が入植して農業を営み始めたが、冷涼な気候や土壌などの厳しい自然条件があったため酪農への転換を図り、厚岸町の基幹産業になるまで発展した。1996年(平成8年)には上尾幌地区に「厚岸町きのこ菌床センター」を建設して菌床の供給(菌床栽培)を開始しており、北海道内有数となる生椎茸(シイタケ)の生産地になっている。観光では毎年40万人前後の観光客が訪れており、日帰り観光が中心になっている。
組合
- 厚岸漁業協同組合
- 地方卸売市場
- 直売店エーウロコ
- 釧路太田農業協同組合(JA釧路太田)
- 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)
- 厚岸家畜診療所
- 厚岸町森林組合
商業施設
- イオン北海道(イオングループ)
- イオン厚岸店
- 福原(アークスグループ)
- フクハラ厚岸店
金融機関
- 北洋銀行厚岸支店
- 大地みらい信用金庫厚岸支店、松葉町支店
- JAバンク北海道(北海道信用農業協同組合連合会)JA釧路太田 本所
- JFマリンバンク北海道(北海道信用漁業協同組合連合会)厚岸
郵便
郵便局
- 厚岸郵便局(集配局)
- 尾幌郵便局(集配局)
- 上尾幌郵便局
- 釧路太田郵便局
- 床潭郵便局
- 本厚岸郵便局
簡易郵便局
- 糸魚沢簡易郵便局
- 門静簡易郵便局
宅配便
- ヤマト運輸道東主管支店厚岸センター
- 佐川急便釧路営業所(所在地は釧路市)
マスメディア
新聞社
- 北海道新聞社 厚岸支局
交通
鉄道
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 根室本線(花咲線):上尾幌駅 - 尾幌駅 - 門静駅 - 厚岸駅 -
(糸魚沢駅)
- 根室本線(花咲線):上尾幌駅 - 尾幌駅 - 門静駅 - 厚岸駅 -
- 糸魚沢駅は2022年3月12日に廃止。
バス
かつては国鉄バス、JR北海道バス(バス事業をジェイ・アール北海道バスへ分社する前のJR北海道直営)が厚岸自動車営業所を設置し、標茶駅方面や国泰寺方面へ運行していた。
2018年10月1日より、くしろバスと桜ハイヤーに委託する形で厚岸町デマンドバスの運行を開始した。
- くしろバス(厚岸営業所を設置)
タクシー
- 桜ハイヤー
道路
- 高規格幹線道路
- 北海道横断自動車道根室線(尾幌糸魚沢道路)(事業中)
- 一般国道
- 国道44号
- 都道府県道
- 北海道道14号厚岸標茶線
- 北海道道123号別海厚岸線
- 北海道道142号根室浜中釧路線
- 北海道道221号塘路厚岸線
- 北海道道425号厚岸停車場線
- 北海道道813号上風連大別線
- 北海道道955号床潭筑紫恋線
- 北海道道1128号厚岸昆布森線
- 道の駅
- 厚岸グルメパーク(厚岸味覚ターミナル・コンキリエ)
文化財
国指定
- 天然記念物
- 大黒島海鳥繁殖地
- 史跡
- 国泰寺跡
- 重要文化財
- 正行寺本堂
- 蝦夷三官寺国泰寺関係資料 - 国泰寺蔵・厚岸町海事記念館保管
国登録
- 登録有形文化財
- 正行寺鐘楼
道指定
- 天然記念物
- 厚岸床潭沼の緋鮒生息地
- 史跡
- 厚岸神岩チャシ跡及び竪穴群
- 有形文化財
- 太田屯田兵屋
町指定
- 天然記念物
- 色古丹松
- 老桜樹
- 逆水松
- 太田屯田の赤松
- 太田屯田の桑並木
- 史跡
- お供山チャシ跡群
- チカラコタン竪穴群
- ホロニタイ竪穴群
- 筑紫恋入口竪穴群
- 筑紫恋チャシ跡
- 有形文化財
- 国泰寺什器書画古文書
- 仏牙舎利塔
- 太田屯田兵遺品
- 池田家古文書
- 太田西野家行のう帳
- 厚岸湖牡蠣島弁天神社弁財天座像
- 鹿島稲荷神社祭神御堂
- 蝦夷錦
- 無形文化財
- 厚岸かぐら
観光地・レジャー・祭事・催事
祭事・催事
- カキDEござ〜る(2月)
- あっけし桜・牡蠣まつり(5月)
- あっけしあやめまつり(6月から7月)
- 厚岸港まつり(7月)
- 厚岸夏まつり(7月)
- あっけし牡蠣まつり(10月)
名産・特産
厚岸には古くからカキが生息し、食べられていたと思われる遺跡があり、一説によると厚岸の地名はアイヌ語の「アッケケシ」(牡蠣の獲れるところ)に由来していると言われている。現在は養殖のカキが主になっており、汽水湖の厚岸湖と厚岸湾を養殖カゴごと移動させ、水温の差を利用して産卵時期を調整することによって1年を通してカキを生産している。厚岸では「カキえもん」、「マルえもん」、「ナガえもん」のカキを生産しているほか、2016年(平成28年)からホタテの貝殻を用いて人工種苗した「弁天かき」の販売を始めている。カキのほかにも魚介類が豊富にあり、アサリやコンブ、厚岸漁業協同組合が鮮度や品質を保証する厚岸沖の大黒島に因んだ「大黒ブランド」の海産物(「大黒さんま」、「大黒時さけ」、「大黒毛がに」、「大黒しまえび」、「大黒ししゃも」)がある。酪農も盛んであり、夏に発生する海霧が牧場に豊富なミネラル分を運んでくるため、ミネラルを摂取した乳牛から濃厚な牛乳が生まれる。2016年(平成28年)からは堅展実業が道東では初となる本格的なウイスキー(ジャパニーズ・ウイスキー)の蒸溜を「厚岸蒸溜所」で始めており、2018年より出荷を開始。
厚岸町が舞台(ロケ地)となった作品
映画
- 『狙った恋の落とし方。』(2008年)
- 『釣りバカ日誌20 ファイナル』(2009年)
テレビドラマ
- 『いのちのいろえんぴつ』(2008年)
書籍
- 安倍公房『榎本武揚』
人物
出身人物
- 佐藤綾乃(スピードスケート選手)
- 佐藤龍世(プロ野球選手。埼玉西武ライオンズ所属)
- 波佐谷灯子(女子サッカー選手)
- クロ(TAMTAMメンバー)
- こまどり姉妹(歌手)
- ロッキー羽田(元プロレスラー、元大相撲力士)
- 清晃剛(元大相撲力士)
ゆかりのある人物
- 伊福部昭(作曲家。北海道庁厚岸森林事務所の勤務時にアツケシザクラを発見)
- 遠藤萌美(佐々木萌美、フリーアナウンサー)
- 木下成太郎(元衆議院議員、元北海道会議員、元厚岸町会議員、実業家)
- 竹本アイラ(実業家、タレント、ラジオパーソナリティ)
町民憲章・宣言
厚岸町民憲章
宣言
- 交通安全都市宣言(昭和37年5月28日)
- 明るく正しい選挙の町宣言(昭和40年5月28日)
- 青色申告と諸税完納の町宣言(昭和56年6月25日)
- 青少年非行防止の町宣言(昭和57年3月11日)
- シートベルト着用の町宣言(昭和59年9月27日)
- 核兵器廃絶、平和の町宣言(昭和62年6月26日)
- 防犯の町宣言(昭和62年9月24日)
- 暴力団等による暴力追放宣言(平成4年3月9日)
- 「酪農乳製品輸入自由化反対」宣言(平成4年12月22日)
- 厚岸町に核廃棄物最終処理場はいらない宣言(平成26年9月10日)
脚注
注釈
出典
参考資料
- “平成28年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. 2017年11月15日閲覧。
- “厚岸地域マリンビジョン計画書” (PDF). 厚岸地域マリンビジョン協議会 (2014年). 2017年11月16日閲覧。
- “厚岸町地域防災計画” (PDF). 厚岸町防災会議. 2017年11月16日閲覧。
- “厚岸町観光パンフレット”. 厚岸町. 2017年11月16日閲覧。
関連項目
- 日本の地方公共団体 (あ)
- 日本の地方公共団体一覧
外部リンク
行政
- 北海道厚岸町
- 厚岸町役場 (akkeshi) - Facebook
- 厚岸町 (@akkeshichou) - X(旧Twitter)
- AkkeshiHokkaido - YouTubeチャンネル
産業
- 厚岸町商工会
観光
- 観光 | 北海道厚岸町
- 厚岸観光協会




