ゲルト・フレーベ(Gert Fröbe, 1913年2月25日 - 1988年9月5日)は、ドイツの映画俳優。ゲルト・フルーベの表記もある。
プロフィール
国民的俳優
ドイツ帝国のザクセン王国ツヴィッカウ生まれ。第二次世界大戦後の1948年に映画に初出演して以降、ドイツ(西ドイツ)内外の100作品以上の映画に出演した。
1960年代から国際的な作品にも出演したが、特に007シリーズ『007 ゴールドフィンガー』でのタイトル・ロールのゴールドフィンガー役、『チキ・チキ・バン・バン』のボンバースト男爵役が世界的に有名である。
西ドイツ本国では「国民的俳優」であり、国民栄誉賞も受賞している。また、切手にもなっている。バイオリン奏者でもあった。1988年にミュンヘンにて心臓発作で死去した。
ユダヤ人への援助
ナチス政権下のドイツにおいてナチス党員であった(1929年から1937年の間)が、その肩書きを隠れ蓑に第二次世界大戦中はドイツ国内のユダヤ人の国外脱出を援助し、ウィーンでユダヤ人をかくまっていた。
戦後になり、あるユダヤ人家族がフレーベに救助されたことを明らかにするまで、イスラエルでは「元ナチス党員の俳優」とされていたため『007 ゴールドフィンガー』の上映は禁止されていた。
日本に関するエピソード
1956年の日本(松竹)・フランス合作映画『忘れえぬ慕情』では、撮影は全て日本で行われ、同年4月20日に来日している。共演は岸惠子ほか。
1965年の映画『素晴らしきヒコーキ野郎』では石原裕次郎と共演している。
主な出演映画
脚注
関連書籍
- 『思ひ出55話 松竹大船撮影所』(森田郷平・大嶺俊順 編、集英社新書) ISBN 4-08-720253-4
外部リンク
- ゲルト・フレーベ - IMDb(英語)



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